暖かくて、ふわふわしてて
気持ち良い……
〜Zephyrous〜
その日、は早く仕事が終わったので瀞霊廷内を散策していた。
方向感覚がいいとはお世辞にも言えないけれど。
霊圧がやたらと集中しているところへ向かえば、きっと護廷十三隊の詰所へ戻れるだろうと思った。
だから気の赴くままに、どんどん知らない場所へと歩いていく。
すっかり見慣れない景色の中を歩いていると、木陰に人がいるのが目に入った。
好奇心から、何となく顔が分かる程近くまで寄ってみる。
「うわぁ……」
気の抜けたような声を出し、はその人物に見入った。
木に凭れかかり、無防備に身体を投げ出して寝入っているその人物には見覚えがある。
それはそうだろう。
護廷十三隊の隊長を務める者だったのだから。
三番隊隊長 市丸ギン
六番隊隊長 朽木白哉
十番隊隊長 日番谷冬獅郎
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